照屋勇賢
照屋勇賢は日用品を巧みに操作し、変形し、現代の社会文化を反映するような意味をもたせる。紙袋から切り取ってできた木。厚紙のトイレットペーパーの芯。広範な関心にまつわる、緻密で繊細なアート作品の小さな美しい世界をつくりだす。紙袋、芯の作品では、何も足さずに何も引かずに、ただ切り込みをいれ紙袋から取り出した紙を丸めることによって、枝の造形をつくりだしている。照屋の作品は拡大する現代の大量消費社会、天然資源の枯渇、グローバリズムの抱える問題—それが地域文化と伝統とアイデンティティを脅かしていることなど—を主題としている。
1973年に沖縄で生まれ、2001年にニューヨークのスクール・オブ・ビジュアルアーツで修士号を取得。2007年にはニューヨークのアジア・ソサエティで個展を行う。2005年、PS1で行われたGreater New York展で作品が展示され、横浜トリエンナーレ展では大いに注目を集めた。最近は、ドイツでの Kunstwerein Wiesbaden、ニューヨークでのFree Fish展をはじめ、アメリカ、ヨーロッパ、日本各地で様々な展覧会に参加している。2007年にはニューヨーク、グッゲンハイム美術館のShapes of Space展で取り上げられ、この秋には東京国立近代美術館にて「沖縄」展に出品予定。
受賞歴
- 2007
- ジョアンミッチェルファンデーション奨学金
- 2006
- ダイムラー・クライスラー・ファウンデーション・イン・ジャパン「アーティストインレジデンス」賞
- 2005
- NYFA奨学金
- 2002
- 「VOCA展2002」奨励賞
- オールドリッチ現代美術館新人作家賞
- 2001
- スコヒーゲンスカラシップ奨学生